続部活

2002年7月26日
この試合で生死が決まる。。
そう、この試合に勝てば、ベスト4であり
コンパでおごらなくてよいのである。

しかし激しい猛攻をなんとかしのぐだけのてつであったが、もうそろそろ体力の限界を感じ始めていた。

くっさすがに22になるとつらいな。。。

攻撃をよけ、またかわしつづけるてつに疲労が
襲い掛かる。

そして次の瞬間、てつは片手剣を落としてしまう。
杖の攻撃をさばききることができず、力負け
してしまったのである。

しまった!

はるか後方に剣が飛んでいった。

一瞬相手も攻撃をやめた。

「降参しますか?」

杖使いが俺に矛先を向ける。


もはやこれまでか。。

そうあきらめかけた。

しかし、それを観戦していた
すでにおごってもらうのが決まったもの達の話し声が耳に入ってきた。

A「コンパどこいく?」
B「うーん、やっぱ豪勢なとこにいきたいねぇ」
A「祇園とかどうよ?」
B「いいねー1度いってみたかってん」
A「やっぱ普段行けないとこがええやんね」
B「懐石料理とかもええなー」

ぎ、祇園だと・・・冗談だろ?
懐石料理?絶対無理!!

急に恐怖が襲い出した。。。


そして生きる勇気が沸いた。。

俺は敵に背を向け、走り出した

負けられねぇ!!死んでも!!
こうなれば必死である。

不意をつかれた杖使いも逃げる俺を追ってくる。
でぇぇい!

神道夢想流の独特の掛け声とともにおそいかかってきた。

てつは剣を拾い、低い姿勢から突きを放ち
応戦する。

しかしどう考えてもリーチで不利である。
やはり逃げに回ってしまう。。

くそう、攻撃にいけば懐に入る前にあの杖の餌食になってしまう・・

攻撃しながら防御ができれば・・

ん?そうだ、ならば二刀で!

一回戦であたった後輩のつよぽんから
剣をもう一本もらい、
二刀で戦うことにした。

杖使いも承諾し、試合が再開された。

試合再開と同時に俺は突撃していった。
玉砕覚悟である。

左手で切りこんだ。しかし相手は
杖でそれを受け止める。

次の瞬間、相手に右手剣をお見舞いしようと
したそのとき!

ふにゃ。

なにぃいいい!


エアソフト剣の空気が抜けている!!
ふにゃふにゃの剣は力なくうなだれていた

誰かが剣の空気を抜いていたのである。

そんな馬鹿な!
いったい誰が!
周りの部員を見渡すと、剣をさきほど渡してくれた
つよぽんがにやりと笑いながらこちらを
みているのに気づいた。

「君の父上がいけないのだよ!」

つよぽんがそう言っているように俺には聞こえた

そんなふにゃふにゃ剣では相手にあたらず、
次の反撃でてつは闇に葬り去られた。。。

結局、おごらされることになったてつ。。
コンパはせめて居酒屋にして!!




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